2013年4月25日木曜日

個の時代(5)


4月18日に述べた ”たらいの中の水の大きな揺らぎ” に飲み込まれない為の唯一の方法は,

一人一人が独特な個性を確立させる事ではないかと思います。私はそう考えている。 

その独特の個性の源は,自分の感性に基ずく物でも良いし、宗教であっても良い。 

可能性は,ダ・ヴィンチの様に、多岐に渡る事も出来るし、今はそのような事が出来る時代に

なってきた感じがする。

”地方には地方の花が咲く” これは私の口癖である。 地域にしかない独特なものに強く

惹かれる人は、地域企業を立ち上げる事も出来るし、その地域にしか見られない産物を

発展させ、世界に拡散させる事が出来る。

富士山            (大串昭子 撮影)


要は、 何に自分が目覚めるか? そして、その自分を確固とした一城に築きあげるかでは

ないだろうか? 

その独自性の確立は、原点に立てる時代だからこそ、周りを見渡せば、周りからいくらでも

吸収出来ると思っている。

未だ過渡期で、色々な問題はあるだろう。 しかし、大海を航海する船も、しっかりした自分のアンカーを持っていなくては何処までも流されていく。

豊かな個性の多数の集団が強調して、輝かしい時代を作り上げていくには、今迄の物質・利益中心の世界から、 心の世界に移っていくのが必須ではなかろうか?

2013年4月23日火曜日

ITネットの世界(4)


コンピュータの急速な発達、送信技術の高速化によって、莫大な知識が原点回帰に近い状態を作り出し初めていると思うのは、私だけではないと思う。

結果はルネッサンス期の様相と似た時代の中に我々は置かれつつあるのだろうか?

私は江戸時代の昔、 凡そ情報が正しく届く範囲で、276藩が自然と区分けされていたと考えていた。藩主が居て統治し乱れはなかった。そこには、独特の文化や物が生産され特色を持っていた。

しかし情報の広領域化は地球規模に及び、何億もの人々が、自分で自分を律していかなければならない時代が到達した。


      咲きがけの花(先駆けの花)    (大串昭子 撮影)       

またこういう状況の中、サイト管理の世界では大変なご苦労をなさっている、 卓越した感性と知性をお持ちの方々に、敬意を表したいと思います。

2013年4月22日月曜日

最近思うこと(3)ールネッサンス期


パリの街並は凱旋門を中心に、傘の骨の様に放射状に拡がっている。
その骨は中心の所では1つだが、その尖端はお互いに飛び移れない程離れてしまっている。
私達はその尖端にまで到達してしまっているのだろうか?
隣の分野の事は,良く判らなくなった。

百尺竿頭進一歩を進め,傘の中心の、原点へと回帰して初めて、全ての物が良く見えるようになる。

そのような時代は過去の歴史を振り返ると、重要な事を教えてくれる様な気がする。
今盛んにもてはやされているルネッサンス期である。

このルネッサンス期の代表ダ・ヴィンチに関して考えると、彼は絵画・彫刻・建築・音楽・科学・数学・工学・発明・解剖学・地学・植物学など、想像を絶する広領域でその天才振りを発揮した。

その才能もさることながら、この時代は全ての分野の基本原理が時に叶い、一つの最も基本的なものに還元されてしまっていた時代であったのだろう。


パリの凱旋門    (大串 昭子 撮影)

       
人間の精神エネルギーがほとばしり、創造的文化が花開く時は、この様な時代であると考える。

2013年4月21日日曜日

最近思うこと(2)-東日本大地震


話はかけ離れますが、学問の世界に限っていえば、この世界も極度に専門化されてしまった。専門化された各分野が、それぞれ無関係でいられるのかと言えばそうはいかない所に問題の難解さが伺える。

最先端の分野はどこを見渡しても、一義的な分野から導きだして欲しい回答を、解析的に手中に入れることは難しいような感じさえする。

今回の北陸の大地震に直面して、私なりに感じたことがある。
それは私も地震の観測と、住まいから見える桜島の爆発の予測を目指して超伝導で出来た極微小な磁場変動を記録しようとした試みがある。
地震は海底プレートの地滑りによって発生するという事は知っていた。
しかしその地滑りが、かくも周期的に起きて大地震を起こしたということは、地層に周期的な大地震の痕跡を地質学者の研究によって示されるまでは余り気にかけていなかった。 

桜島           (大串 昭子撮影)

表面に現れる地磁気の変化などにばかり気をとられていた。
勿論、地震を専門に研究されている方は、深海底のプレートのすべりを中心的にお考えになっていたと思う。
地震学者地質学者が、こうも真近に接している。

私はこのことを知って愕然とした。一般に我々専門に入り込んでいるものにとっては、正にショッキングなことだった。
旧約聖書の中の 「そこで我等は言葉を乱し、お互いに言葉が通じないようにしよう」と神が言われたと言う、所謂バベルの塔に対応するのかもしれない。
地震学と地質学,これ等は数百年に及ぶ海底プレートのすべりの周期性を目撃して、同一の道を歩き始めたのだろうか? 


注  一部はマンスリーレポート 1993年7月号(野村総合研究所)掲載のずいそう 
   ”迷惑に候”と重複している事をお許し頂きたい

2013年4月18日木曜日

最近思うこと(1)


タライに水を一杯張った世界に我々は住む事になったのだろうか?

タライが少し右に傾くと、加速度的に世界全体は右に傾き、

左に傾くと左に大きく危なっかしく傾く。

1990年代に ITネット化によって世界の大きな歪が解決される事を切望していました。

しかしどうも最も重大な事に思い至っていなかったのではないかと最近思うことです。



      睡蓮 大原美術館の庭にて       (大串昭子 撮影)





2013年4月5日金曜日

今日から始めました


今日から桜島の灰が鹿児島市内に来始めました。

そして今日からここでブログを始めることにしました。



亀 ハワイ島の海にて  (大串 昭子 撮影)