パリの街並は凱旋門を中心に、傘の骨の様に放射状に拡がっている。
その骨は中心の所では1つだが、その尖端はお互いに飛び移れない程離れてしまっている。
私達はその尖端にまで到達してしまっているのだろうか?
隣の分野の事は,良く判らなくなった。
百尺竿頭進一歩を進め,傘の中心の、原点へと回帰して初めて、全ての物が良く見えるようになる。
そのような時代は過去の歴史を振り返ると、重要な事を教えてくれる様な気がする。
今盛んにもてはやされているルネッサンス期である。
このルネッサンス期の代表ダ・ヴィンチに関して考えると、彼は絵画・彫刻・建築・音楽・科学・数学・工学・発明・解剖学・地学・植物学など、想像を絶する広領域でその天才振りを発揮した。
その才能もさることながら、この時代は全ての分野の基本原理が時に叶い、一つの最も基本的なものに還元されてしまっていた時代であったのだろう。
パリの凱旋門 (大串 昭子 撮影) |
人間の精神エネルギーがほとばしり、創造的文化が花開く時は、この様な時代であると考える。
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